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みんなカースト大好きだなw「東京人生ゲーム」を読んで思った「合わせ鏡論」

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お待たせしました。

みんな大好きカーストのお時間です!

というのも、東京カレンダーのWEBサイトで連載中のエッセイ「東京人生ゲーム」がとても面白い!

連載「東京人生ゲーム」の記事一覧[東京カレンダー]

女なんて、どうせ金を持っている男が好きなんだろう。そう、思っていた。
総合商社に勤め、その後スタートアップ企業に転職。
その後、自ら事業を起こした拓哉の20年間の狂想曲。

慶應義塾大学経済学部を卒業した総合商社3年目25歳の拓哉が、「金!仕事!女!」の世界で奮闘しながら歳を重ねていくストーリーです。 

「ラグジュアリーな東京カルチャーを発信する(同HPより抜粋)」メディアだけあって、登場するレストランも街もThe・ハイソ!

「金!仕事!女!」という東京の価値観を具現化したような背景と、「オーガニックで丁寧なくらし(本文より抜粋)」など流行をキャッチーに捉えた文章は読み甲斐がありますよ。

特に学生時代に辛酸をなめた拓哉がバラ色の合コン三昧を経て出世争いに突入していく辺りなんかは、カースト論」を想起せずにはいられません。

たしかに僕もスクールカーストでは「惨敗組」だったので、共感できる箇所もありました。

しかし一般的なカースト物語が「惨敗」からの下克上で成功する構成なところ、東京人生ゲームは上だけじゃなくて「見下す行為」にも焦点を当てているのがなんともリアル。

そりゃ慶應卒で商社で年収上位で女にも事欠かなかったら、優越感は抑えられないでしょうしね。

(“そんな主人公はカーストを僻むなよ!”なんてツッコミはナンセンス。上を見始めたらキリがないのです。)

ぼくの好きな桐島、部活やめるってよカースト最下層からの逆転劇だったのに対し、上も下もある東京人生ゲームにこそ共感できる層はそこそこいるんじゃないでしょうか。

www.amazon.co.jp

12月23日追記

「桐島〜」に詳しい「慶応義塾大学商学部を卒業した専門商社2年目」の友人K氏(専門はファッション全般とスクールカースト乃木坂46)からコメントをもらいました。

「桐島は”逆転劇”というより”ルサンチマンの叫び”という意味で観てる」

とのこと。

彼にはこの記事を真っ先に読んで欲しかったんですけど、期待を裏切らないお言葉…。

たしかに「逆転劇」だとどこか救われるイメージが有りますが、彼らの日常は決して変わらないんですよね。

そういう意味ではルサンチマンの方が言い得て妙かもしれません。

(K氏と飲むと必ず桐島論で盛り上がるので、いつか対談記事でもアップします)

 

ここまで掲載されたエッセイを一通り読んで思ったのは、「みんなカースト大好きだな」ってのに尽きます。

カースト論が厄介なのは、「土俵に一度上がると負けるまで下りられない」ところにあるんですよね。

ネタバレですが拓哉は出世争いから転じてベンチャー進出、さらには起業の道を進むことに。

一見「自分の志に正直だ!」と思っちゃうのですが、このエッセイでは「出世争いと女の取り合いに負けた」例えに使われています。

だってそのカーストで戦っていた相手からしたら、「“志”とか美化してるけど、勝負から下りただけじゃんw」って話じゃないですか。

「金!仕事!女!」で戦うのも「自分の志」に従うのも人それぞれなのに、そういった価値観には正解がないゆえ、誰しもが「勝ちたがる」。

めんどくさいけど、上を目指し敗者を見下すことで自尊心を保ってきたぼくたちには一生つきまとう問題なのでしょう。

今のぼくは達観してるところがありますが、「カーストを意識しない自分カッコいいとか思ってそうw」とか言われそうですね。おお怖っ!

www.youtube.com

 「カースト社会で勝ち抜くぞ!」⇒「戦いに疲れた・・・自分の価値観を見直そう・・・」⇒「“勝負から脱落しただけじゃんw”」⇒「カーストなんかより大切なものがあるし!いつまでも固執してるほうがダサいw」⇒「“おっ?負け犬の遠吠えか?”」⇒・・・以下無限ループ。 

カーストの合わせ鏡から脱出できる日は来るんでしょうか。 

今日は皮肉なテイストでしたが、根暗なのでこれも「リアルそしゃ」です。

これからもよろしくお願いしますね。 

そしゃ!(←追って説明します)