誰しもが闇を抱えている、だからこそ独りじゃない。「きのこ帝国」のライブに行ってきました。

きのこ帝国、今めっちゃハマってます。

先日ZeppDiverCityで開催された「くるり」とのツーマンライブに友人O氏と行ってきまして、まあ震えた震えた。

そこでの感想を交えつつ「きのこ帝国論」をしたためる予定だったのですが、こんなに素晴らしい記事を読んでしまったので自分の言葉が出てこなくなりました…↓

 

aatoku.hatenablog.com 

「あの頃の情景を呼び起こす」

歌の世界観が明らかに半径5mを超えて、遠くはなれた誰かの心へ届けるものへと変わっています

 「そう!それを言いたかった…!」という悔しい気持ちでいっぱい。、

嫉妬してしまうくらいの衝撃だったので、ライブから2週間経っても上手く表現できてなかったんですね。

 

ですが、頼れる「エモの伝道師」友人O氏との会話を経て色々と浮かんできたので、軽く振り返りながら自分の境遇と絡めてみます。

 

ひとことで言うと、圧巻。

ステージから迫ってくる音の迫力がもの物凄く、肌触りがあるような感覚で思わずのけぞってしまいました。

O氏いわく、「CDに入っていない音がいっぱい聞こえた」とのこと。

たしかにいつも聴いているポップな曲が、ライブだとなぜか重厚感あるサウンドに変わって、まさに「ロックンロール」でした。

 

きのこ帝国はもともとシューゲイザーのバンドだったんですが、ここ最近はポップ路線に向かっているようです。

レミオロメンの粉雪以降の「売れに来たな感」も否めないですが、エモい僕にはどっちもエモいので無問題。

 

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↑のような曲から一転…

 

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ね!びっくりしたでしょ!?

なので「フェイクワールドワンダーランド」から入ったぼくのような観客は、きっと今回のライブで度肝を抜かれたんじゃないでしょうか。

 

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映像を見ていただけたら分かるんですけど、ボーカルの佐藤さんは顔の小さな超絶美女人氏!

ライブ中、「あんなにカワイイ人がこんなにノイジーな音を鳴らすのか…」と心のなかで呟いてしまいました。

だけどノイジーと言っても耳障りではなくて(耳鳴りはすごかったですが)、なんというか「あの世界観にもっと近づきたい」って思ったんですよね。

彼らは「世界の美しさ」や「何気ない日常の素晴らしさ」を知らない誰かに届けるだけじゃなくて、「あなたが私を傷つけた」「私はお前を許さない」といった主観的な叫びも持っています。

「3年前のあの日の台詞が傷つける傷つける」

「3年前のあなたの台詞が傷つける傷つける」

ーーー「国道スロープ」より。

 

「復讐から始まって終わりはなんだろう」

「償いきれない過去だって決して君を許さないよ」

ーーー「夜が明けたら」より。

 

「あいつをどうやって殺してやろうか」

「完全犯罪とかどうでもよくて 金属バットを振りぬく夢」

ーーー「春と修羅」より。

佐藤さんは芸能活動をしていたぐらいのルックスで、復讐とか殺すとか何がそんなに苦しかったんだって思っちゃうんですけど、きっと彼女には彼女の人生があったんでしょう。

だからこそ、歌詞に最適なサウンドでありのままをぶつける音楽は胸を打つものがあり、人の心を掴んで放さない。

外から見るといかにも順風満帆かもしれないけど、誰しもそれぞれの「闇」を抱えている。

「自分だけが病んでいるわけじゃないんだな」「独りじゃないんだな」と、勇気をもらえる時間でした。

佐藤さんの生命力が溢れ出るエネルギッシュな歌とそれを引き立てるメンバーの演奏、ライブで観られたことに感謝!O氏ありがとう!

(今度は来年4月のワンマン行きます!)

 

そんなきのこ帝国ですが、ぼくが「主人公目線」で感情移入してしまう大好きな曲があります。

「桜が咲く前に」

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 今年の4月にリリースされた彼らのメジャーデビュー曲なのですが、ぼくはこの曲に捕まえられていたような、そんな2015年を過ごしました。

毎年12月31日にFacebookで「今年を振り返る1曲」を紹介しているんですが、今年は先に宣言します。

「桜が咲く前に」以外ありえません。

詳細は大晦日、今年はこのブログで書いてみようと思います。

 

夢を追って上京し、予期せぬ出逢いや挫折を経た誰しもに聴いて欲しい。

もちろん東京じゃなくても、絶対に捨てたくない過去がある人はマストです。

 

なので大晦日までに、予習として聴いといてくださいね!

そしゃ!(←土曜には追って説明します)