2015年最後の投稿です。
今年もお世話になりました。
1年の締めくくりとして、毎年やっている「今年を一曲で振り返る」という企画をやります!
2011年から初めたこの試み、過去の曲はこんな感じのラインナップ。
2011年「瞼の裏には/藍坊主」
2012年「東京/銀杏boyz」
2013年「風待ち/GRAPEVINE」
2014年「今を生きて/ASIAN KUNG-FU GENERATION」
この邦ロック厨めが!!!
まあ好きなので許してください。
3日に1回くらい洋楽とかも聴きます。
そんなこんなで発表!栄えあるベストオブエモ2015は…
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「桜が咲く前に/きのこ帝国」
すいません。予告通りです。
昨年まではリリースが昔の曲ばかりでしたが、今年はこれ以外ありえませんでした。
ちなみにぼくの「きのこ帝国愛」については、こちらの記事をご参照ください。
sosha.hatenablog.com
ぼくがとやかく言う前に、ぜひ一度PVを観てください。
(こないだ予習しといてって言いましたしね!ね?ねぇ…)
それでは、歌詞を引用したりしながら今年を振り返ってみますね。
この曲はボーカルの佐藤さんが故郷・盛岡から上京して10年というタイミングで生まれました。
ざっくり言うなら「“大切なものの愛おしさ”を理解しつつも、自分の夢を叶えるために故郷へ別れを告げる」といったストーリー。
「どうしても叶えたい夢があってさ」
「ここじゃたぶん叶わない気がするんだ」
「桜が咲く前にここを出てゆくことにしたよ」
ぼくが上京してから7年目の2015年は、これから何年経っても忘れることのできない一年でした。
環境が変わり身体と心を消耗する日々が続いて遂には動けなくなってしまったけど、立ち止まったことで気付けた本当の気持ち。
あえて、ここで宣言します。
「これから数年のうちに東京を出て行こう」と、決断しました。
ぼくは2009年の春、閉鎖的で変化のない故郷に嫌気がさして「すべてが叶う」と思った東京に出てきました。
でも外的要因だけではなく、「引っ込み思案で他人と心を通わせるのが苦手な自分を変えたい」という自身への決意も込められていたり。
そしてこの7年、何物とも比べられない貴重な出逢いや人生観をゆるがす挫折をたくさん経験した自負があります。
残念ながら根暗な本質は大きく変えられませんでしたが、「自分独りで生きているんじゃないんだな」と、幾分か社交的になれました。
今も東京には大切なつながりがあるし人と情報の量は果てしないので、それらを拡大させるチャンスはあると思います。
それなのに、どうして東京を出て行くのか?
自分の可能性を信じ、次のステージで夢を叶えるためです。
ぼくには昔から夢がいくつかあって、「メディアの仕事に就く」というのは一応叶えたんですけど、もっとスケールの大きな「故郷に錦を飾る」という使命があります。
大学の頃は「地元で市長になりたい!」と公言していましたが、働き始めてからは自由のきく「起業」という形で地元に貢献できたらと考えていました。
でも地元と東京だけじゃなくて、若いうちにもっと色んな場所で暮らしてみたい。
縁もゆかりもない自分一人しかいない環境で人間関係を築き、どこまで自分の力で切り開いていけるのか試してみたい。
そんな思いが強くなり、諸々の出来事も被ったりして「東京を出て行こう」と決意しました。
「桜が咲く前に」をはじめて聴いたのは職場で異動した頃で、ココロを消耗する日々の中で「叶えたい夢があったから東京に出てきたんだ、ここで負けてたまるか」と励ましてもらいました。
それは「夢を追って上京した自分へのメッセージ」という、この曲の「一番わかり易い捉え方」だったと思います。
その後はご存知のように心身を壊し、自信を全て喪失しながら悩みもがいて見つかった次の夢。
「またゼロから夢を叶えるために、”ここ=東京”を出てゆくことにしたよ」
前述したようにこの曲は「故郷からの旅立ち」をテーマにしていますが、ぼくはひょっとしたら「東京」も故郷として認識できたのかもしれません。
あたたかく優しい場所を出なきゃいけない、もう一度旅立たなきゃいけないと、「未来に向けて背中を押してくれる感覚」をこの曲は与えてくれました。
他にも好きな歌詞があるので(まあ全フレーズ好きなんですけど)紹介しますね。
「どこにいても君がくれた言葉を強く抱きしめて また歩き出そう」
うつ病という「壁」にぶち当たってしまいましたが、家族や親友、大切な人たちにいっぱい励ましてもらいました。
かけてもらった言葉たちはぼくの心を揺るがし、きっとこの先もそばで寄り添ってくれると思います。
このブログを読んでくださっている方とどれだけリアルでもお付き合いがあるのか分かりかねますが、改めて「ありがとう」と言わせてください。
ぼくも今回の体験を経て、似たような境遇にある人に寄り添えるような言葉を紡いでいきたいと、いくべきだと感じています。
決して上から目線ではなく、「ちょうどいいところ」を発信したいですね。
散文的になってしまいましたが、この曲には2015年の変化と進化にドンピシャな歌詞でチカラをもらいました。
もし皆さんも気に入っていただけたら、ぜひこの特設サイトも覗いてみてください!
曲の出来た背景とか込められた思いがインタビュー形式でより詳しく紹介されています。
それではまとめとして、あと1フレーズだけ引用します。
「いくつもの可能性は輝いてるが この体はひとつだけ」
うつ病になって、自信とかプライドみたいなものが泡のように消えてしまいました。
それでも周りの人に励ましてもらい、自分の「心の声」に耳を傾け続け、もう一度自分の可能性を信じてみたくなりました。
きっと東京に居続けることで違うチャンスもあると思うし、大人気の「東京人生ゲーム」じゃないですけど「成功」することもできるかもしれません。
sosha.hatenablog.com
でもぼくの体はひとつしかないし、だからこそ選択や決断が必要です。
もしかしたら来年はさらに予期せぬ出来事があって、年末に「すいません東京最高です永住します」とか言ってるかもしれません。
(その時は土下座ならぬ土下寝します)
ただ人生の節目節目で決断という行為から逃げずに向き合い、周囲に宣言することはきっと大きな意味があるのではないでしょうか。
「桜が咲く前に」というタイトルは、ボーカル佐藤さんの故郷・盛岡で桜が咲くのが4月下旬だから、それより前に旅立とうという意味が込められています。
ここまで全肯定してきたので敢えてこの曲と自分の境遇を差別化するなら、東京で「桜」を咲かせたいなってこと。
決して東京で敗北して脱出するのではなく、確固たる理由と自信を抱いて羽ばたきたい。
2016年は(何よりも)健やかに生活し、「次の夢」へのステップアップとなるような動きをしていけるよう努力します。
長々とお付き合い頂きありがとうございました。
来年も引き続き、そしゃ日記とぼくのことをよろしくお願いしますね!
そしゃ!