入社3年目にしてはじめてフィードバックをもらいました
こう書くと「なんて冷たい会社なんだ」ってお思いになられるかもしれませんが、少なくとも以前までのぼくには好都合でした。
というのも、自分で進めている作業を他人に干渉されることがものすごく嫌いなんですよ、ぼく。
入社してから2年間いた部署の上司は圧倒的放任主義で、しかもなまじっかそれで上手くいってたので悪い癖がついちゃったんでしょうね。
結果としてぼくも驕り高ぶってしまい、社内では「アイツはほっといても自分で何とかできるタイプ」という評判が立ち、異動してからもその育成方針は変わらなかったという。
そんなんだからロクに成長できなかったとか、抱え込んで潰れたんだろって言われると、ぐうの音も出ないどころかぐうの音しか出ないんですけど。
#ぐう
前置きはさておき、今まで一度も携わったことの無いWEB広告の仕事を12月からしてまして、勉強しなきゃいけないことだらけなので隔週ペースで外部のセミナーに参加しています。
そこで聞いたこととか考察をレポートにして部員に提出してるんですけど、何を隠そう「レポート大好きおじさん」なんですよ、ワシ。
大学入試も小論文で奇跡を起こし、入学後も試験がレポートのときはインフルエンザの如く猛威をふるい、返却されたレポートの点数に納得いかなかったときは抗議に行き、挙句の果てにはブチ切れて授業開始早々に教室を飛び出したこともありました・・・。
まあ得意というより、文章をまとめることに関しては「超絶負けず嫌い」なんです。
だからセミナーのレポートに関してはめっちゃ気合入れて楽しく書いてますし、もはやレポートを書くためにセミナーに行くんじゃないかって勢いで参加してます。
とはいえ当然ながらレポートを書くことが本業ではないですし、言ってしまえばこんなの適当に書いて提出さえすればOKなわけで、本来なら「手を抜くべきところ」だと思うんですよ。
なので無駄な手間なことぐらい重々承知で、それでもいいやどうせ誰も読んでないしって思ってたんですけど、一昨日の深夜に仕事観が変わるようなメールが届きました。
送り主は同じ部員で、仕事もプライベートも相談でき、毎週飲みに連れ出してくれる気の置けない先輩。
ぼくはこの先輩が本当に大好きで、ウチの会社にこんな素晴らしい人間がいたのかと異動して驚いてるんですけど、その方がぼくの書いたレポートにコメントをくださったのです。
ざっくりまとめると・・・
・レポートへの率直な評価(講義内容を噛み砕いて理解できている/メモが簡潔にまとまっている)
・専門的な内容に関する先輩からの補足(愛すべき先輩氏はその道のプロ!)
・次回以降のレポートに導入して欲しい要素(”分からないこと”について書いて欲しいとのこと)
こんな感じでした。
たぶん他の会社の方ならこういうフィードバックは日々もらってるのかも知れないですが、ぼくにとって「こんなにマトモに見てもらえた」のははじめてのことで、素直に嬉しかったんですよ。
「他人に干渉されるのが嫌」ってのは何も他人と関わりたくないのではなく、他人の干渉が入ることでネガティブな反応が返ってくるのが怖いんです。
いったいどんなトラウマがあったのか自分でも覚えていませんが、要は臆病なだけ。
それでもこの先輩は忙しい日々の合間(しかも深夜!)にぼくのくだらないレポートを見てくれて、しかも今後につながるアドバイスまでくださった。
ぼくが必要以上に周囲を怖がっているだけで、「世界は案外やさしい」のではなかろうか?
今回のフィードバックを受けて、少なくとも今の会社にいる間は「この先輩と一緒に働きたい」「彼の隣で成長したい」「この人と成果の喜びを分かち合いたい」と思うようになりました。
ぼくは入る会社を決めるに当たって、「そこにいる人」をベースで考えずに「自分に何ができるのか」と自分ありきの発想だけで飛び込みました。
だってすでに会社にいる人まで自分で選ぶことはできないし、自分の力の及ばない領域のことで悩んでいても仕方ないと考えたんですよね。
でも実際に働き始めて、自分にできることなんてマジでミジンコレベルで、誰かに教わって、ときに叩きのめされてという工程を経ないと当然ながらいつまでもヒヨコのまま。
何よりも自分ひとりのためだけに仕事をしていると、気持ちに限界が来ることを知りました。
3年目のクセにすごい当たり前なことばかり書き連ねてて恥ずかしいんですけど、今回の一件で改めて気付くことができたし、はじめて「人ベース」で仕事に向かうことができるようになりました。
これから4年目、5年目と時を経るごとに後輩も増え、フィードバックを受けることがより怖くなってくると思います。
だけど僕は色々あって右も左も分からない部署に異動したし、初めて心の底から「先輩」と思える人ができました。
これからがスタートだぜぐらいの勢いでがんばります。
そしゃ!