マイヘア「熱狂を終え」を聴いて、もう一度熱狂を追いたくなった話 ~2017年総括~
こんばんは、年末です。
みなさんも、年末ですか?
昨年サボった「一年を一曲で振り返る」やっていきます。
選ばれたのはこちら。
My Hair is Badで「熱狂を終え」です。
「真赤」や「恋人ができたんだ」のように「生々しくて女々しすぎる恋愛ソング」を求めて昨年からファンだったのですが、この曲は僕にとって金字塔。
つべこべ言わずに曲を聴いて、歌詞をごらんなさい。
http://j-lyric.net/artist/a05a2d8/l0443e2.html
このブログを読んでいる人の89割は外部リンクに飛ばないというデータがあるので、適宜ピックアップしながらやっていきます。
まず僕の2017年、27歳ですが、きっと分岐点になる一年でしょう。
「世の中にインパクトを与える仕事がしたい」という想いで広告代理店に就職し、さらに大きなフィールドで果たすため6月に転職しました。
元々は総合系の広告代理店で働いていたのですが、流れ着いたのはWeb系の事業会社兼広告代理店のようなところ。
前職と比べて業務領域が異なり、ほぼ未経験からのスタート。
しかし待ち受けていたのは、想像以上に過酷な日々でした。
周囲と比べて圧倒的な知識と場数の差、そしてスピード感の無さ。
最初はその場の勢い任せで乗り切っていましたが、次第にボロが出始め、分からない、できないタスクがどんどん溜まっていきました。
そこで周囲にヘルプを求められれば良かったのですが、絶望的に多忙で捕まらない上司には助けどころか相談もできず、ただ溜まっていくものが増えていく。
そもそもの話ですが、この事業部には社員同士が連帯したり助け合ったりする文化が一切なく、「とにかく仕事が裁ける人たちの集団」というカルチャーがあります。
馴れ合いをせず、淡々と進められる人間だけが残っていく。
実際に僕が入った直後に人が心を病み、そのプロジェクトが何もわからない僕の所に飛び火して無事死亡するというできごともありました。
もちろん、第一には至らない自分がとにかく情けない。
でもどこかで「何かがおかしいよ」と思う毎日。
そんなある日、過去の症状が戻ってきてしまいました。
真っ先にお腹の調子が完全におかしくなり、トイレから出られない時間が増えました。
とりあえず出社して、会社のトイレで携帯を使いメールを返信するようなことも多々ありました。
しかし完成させた仕事も心無い言葉でやり直しの命を受け、相談やヘルプにも薄いレスしか無く、会社なのに独りで戦っているような気持ちになってきました。
そしてある日トイレで「出した書類の意味が分からない、10分で作り直して」と携帯の通知を見た時、目の前が真っ白になりました。
そこから流石に心が折れてしまい業務量を調整してもらうお願いをしたのですが、要は誰も余裕がなく面倒を見られないので、今度は一転放置の日々。
適当に与えられた動画テキストを日々見直し、レポートを書くだけの日々。
「あれ?俺って何しに転職したんだっけ?」
転職時の熱い想いと現状のギャップに胸が苦しくなり、自分の存在価値を見出せなくなりました。
何かがおかしくなってしまった僕は再び心療内科のドアを開き、「適応障害」の診断を受けました。
環境の変化に適応できず、身体的精神的不良が起こってしまう病です。
最初は自分が逃げただけなんだろうなと思っていたのですが、薬を飲むにつれ確実に変わっていく心と身体を見ていると、明らかに病気なんだなと。
その後3か月の休職を経て、11月から職場復帰しています。
3か月間何をしていたのか、最初はとにかく寝る事しかできない。
ようやく元気になり人と会う気力が戻って来ても、熱量が足りない。
「俺は何がしたくてここにいる?」
「何を成し遂げるために存在している?」
「他の皆は一生懸命働いているのに、俺は何をやっている?」
日々問いが頭を巡り、自責の念が自分を殺しそうになりました。
答えが出ずに迎えた復帰間近、マイヘアの「熱狂を終え」に出会いました。
今夜、大正解を疑え 悟る経験に逆らえ 襲う冷静を破り去っていけ
たしかに会社は、今のままでも回っていくかもしれない。
でも僕のようにベルトコンベアから外れてしまう人間をたくさん抱えている。
それだけは絶対におかしい、正さなくちゃいけない。
僕ら永遠の途中で 青い年齢呼び起こせ
忘れちゃいない思い出せ 無くしちゃいない
「世の中にインパクトを与える仕事」がしたい気持ちは変わらない。
でも、与え方は変わってもいい。
世の中を支えるのは人であり、人を支える仕事が世の中にインパクトを与えることだってできるはずだ。
今夜、最前線舞い戻れ 先に先制奪い取れ 辛い劣勢逆手に取っていけ
確かにこの経験はマイナスかもしれない、でも底を経験した僕にしかできないことが必ずあるはずだ。
まだこの会社で浸透していない「人を大切にすること」、今の僕だからこそ真っ先に気付けることがあるはずだ。
もう一度、あの会社に戻って仕事をしてみせる、このままじゃ終われない。
今夜こそ、決戦の笛を吹け 決意表明を帆して 思い通りに舵を取っていけ
今夜、2017年の大晦日が、僕にとっての決意表明です。
2018年は自分が信じたやり方で会社を変えてみせる。
このままじゃ終われない。
揺れる決断を楽しめ ここからが面白い ここからだ
正直、広告に携わりたい気持ちがゼロになったわけではないです。
でも今の自分だからできること、それを楽しくとらえてやっていく気持ちの整理がつきました。
2018年は会社の人事総務労務領域に携わり、今の会社が抱える人的課題に取り組んでいこうと思います。
幸いにも異動先は人間関係に恵まれ、今のところは何とかやっていけそうな目途が立っています。
広告を通して「世の中にインパクトを与える」という熱狂は、一旦ここで終わります。
それでも、新しい熱狂を「追いたい」という気持ちになることができました。
2018年はとにかく熱狂的な事、楽しい事、直感的にやってみたい事に取り組みます。
ちょうど、紅白歌合戦で「栄光の架橋」が流れ始め、何かが動き出しそうな気がしてきました。
「ここからが面白い、ここからだ」
2017年もお世話になりました。
2018年も引き続きよろしくお願いいたします。
そしゃ!